W39 – ローカライゼーションエンジンを設定する基盤

Veronica PrilutskayaCPO 兼 共同創業者公開日:昨日 · 読了目安 1分

Infrastructure は、ローカライズの動きを設定する場所です。

ローカライゼーションエンジンは、ルール、モデル、用語、パイプラインを組み込んだ翻訳 API です。一度設定すれば、その後は CLI、API、連携機能、GitHub アプリ、Playground から使えます。

Infrastructure で設定できる内容は次のとおりです。

ローカライゼーションエンジン。ローカライゼーションエンジンには、コンテンツをどう翻訳するかに関わる要素がひとつにまとまっています。多くの場合、用意するのはひとつではありません。製品の UI 向けの設定と、ヘルプセンターや法務コンテンツ向けの設定は異なるためです。それぞれに個別の構成を持たせられます。

モデル。言語ペアごとにモデルを選び、フォールバックを設定できます。メインのモデルが利用できない場合やレート制限に達した場合でも、Lingo.dev はリクエストを失敗させることなく、自動的に次のモデルへ切り替えます。新しいローカライゼーションエンジンには既定のモデル設定が用意されており、必要に応じて更新や調整を行えます。

用語集、ルールセット、ブランドボイス は Context 配下にあります。これらは組織にひもづいているため、同じ用語集、ルール、ブランドボイスを複数のローカライゼーションエンジンで共通利用できます。

用語集は、単なる完全一致の表記ではなく意味に基づいて用語を扱うため、「Deploy」を登録すれば「deploying」もカバーできます。ルールセットは、住所の「Straße」を「Str.」と省略するような、個別の表記ルールに使います。ブランドボイスは、各言語で文章をどんなトーンで届けるかを定義します。

これらの設定には優先順位があります。重なった場合は、まず用語集、次にルール、最後にブランドボイスの順で適用されます。

ローカライゼーションパイプライン。翻訳はプロセスの一部にすぎません。パイプラインタブでは、コンテンツに応じてほかのステージも追加できます。たとえば、原文の誤字や文法を整える、人によるレビューに回す、編集内容を用語集やルールに沿って整える、翻訳文を言い換える、意味を確かめるために逆翻訳するといったことが可能です。

コンテンツごとに、異なるローカライゼーションパイプラインを使い分けられます。法務コンテンツでは言い換えを省いて原文に近い表現を保つことがあります。マーケティングコピーでは、言い換えが効果を発揮することもあります。規制対象のコンテンツでは、公開前に人によるレビューが必要になる場合もあります。

パイプラインのステージは、段階的に機能を落としながら処理を続けることもできます。重大ではないステージが失敗しても、ジョブ全体を失敗させるのではなく、警告を出して続行します。

Playground。同じテキストでローカライゼーションエンジンと素のモデルを比較し、設定によって何が変わるのかを確認できます。異なる構成を比較したいときは、ふたつのローカライゼーションエンジンを並べて実行することもできます。

ログ。 今は各ローカライゼーションエンジンに専用のログタブがあり、組織全体のログを絞り込まなくても、そのエンジンが返した内容を確認できます。モデル列には、別のモデルへのフォールバックが起きた場合も含めて、各リクエストを処理したモデルが表示されます。

Infrastructure を開いて、コンテンツの種類ごとに最適なローカライゼーションエンジンを用意しましょう。