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Instructions

Instructions は、ターゲットロケールにおける特定の翻訳パターンをどう扱うかをローカライゼーションエンジンに指示する、名前付きの言語ルールです。全体のトーンを定めるブランドボイスとは異なり、Instructions は個別にテストできる明確なルールを定義するもので、それぞれが1つの言語的な課題に対応します。

仕組み#

各 Instruction は1つのローカライゼーションエンジンに属し、特定のロケール(または * ワイルドカードで全ロケール)を対象にします。エンジンが翻訳リクエストを処理する際には、ターゲットロケールに一致するすべての Instructions を集め、ブランドボイスや用語集とあわせて LLM プロンプトに含めます。

項目説明
名前ルールを識別するための短いラベル(例: 「ドイツ語の敬称」)
対象ロケールこの Instruction を適用するロケール、またはすべてのロケールに適用する *
テキスト自然言語で記述した言語ルール

ロケールごとに複数の Instructions を設定可能

ロケールごとに、必要な数だけ Instructions を作成できます。各 Instruction は1つの具体的なルールだけを扱うようにしてください。そうすることで、個別にテスト、更新、デバッグしやすくなります。

Instructions とブランドボイスの違い#

どちらも翻訳出力に影響しますが、役割のレイヤーが異なります。

ブランドボイスInstruction
範囲全体的なトーン、スタイル、丁寧さ特定の言語ルール1つ
ロケールごと各ロケールに1つ各ロケールに複数
ワイルドカードなしあり(* はすべてのロケールに適用)
例「砕けた du を使い、技術寄りのトーンにする」「住所では Straße を必ず Str. と省略する」

ブランドボイスを使うと、その言語でプロダクトがどう語るか、つまり丁寧さ、レジスター、文体を定義できます。

Instructions を使うと、モデルが見落としがちな具体的なルール、たとえば省略表記の慣例、句読点の好み、単位の表記、ロケール固有の文法パターンなどを定義できます。

両者は連携して機能します。ブランドボイスが全体の語り口を定め、Instructions が細かなケースを扱います。

効果的な Instructions の書き方#

各 Instruction は、単一で曖昧さのないルールにする必要があります。エンジンはその全文を LLM プロンプトに含めるため、明確さが重要です。

良い Instructions#

text
Always use the Oxford comma in English lists.
text
In Japanese, use full-width parentheses ()instead of half-width ().
text
For German addresses, abbreviate "Straße" to "Str." and
"Nummer" to "Nr."
text
When translating percentage values for French, add a
non-breaking space before the percent sign: 42 %.

避けるべきこと#

  • ブランドボイスと重なる曖昧なガイダンス(「もっとカジュアルにする」など) - その内容は代わりにブランドボイスに含めてください
  • 1つの Instruction に複数の無関係なルールを入れること - それぞれを独立してテストできるよう分けてください
  • 用語集と矛盾するルール - エンジンのルール階層では用語集の用語が優先されます

ワイルドカードロケール#

ターゲットロケールを * に設定すると、Instruction をすべてのロケールに適用できます。これは、言語に依存しないルールに便利です。

text
Never translate product feature names: "Smart Compose",
"Quick Actions", "Flow Builder".
text
Preserve Markdown formatting in all translated strings.
Keep bold (**), italic (*), and link syntax [text](url) intact.

エンジンがリクエストを処理する際には、ロケール固有の Instructions とワイルドカードの Instructions の両方が含まれます。どちらかが上書きするのではなく、組み合わせて適用されます。

API で Instructions を使う#

localize endpoint を呼び出すと、Instructions は自動的に適用されます。エンジンは、リクエストの targetLocale に一致するすべての Instructions(および * のワイルドカード Instructions)を集めて、プロンプトに含めます。

API リクエストに追加のパラメータは必要ありません。

MCP 経由で Instructions を管理する#

Lingo.dev MCP server を使っている場合、AI コーディングアシスタントが Instructions を直接作成、更新、削除できます。

text
"Add an instruction for German: always abbreviate Straße
to Str. in addresses."
text
"Add a wildcard instruction: never translate the term
Smart Compose."

次のステップ#

Brand Voices
ロケールごとの全体的なトーンと丁寧さを定義
Glossaries
ソース用語をロケールごとの正確な訳語に対応付け
AI Reviewers
Instructions が守られているかを検証
API Reference
ローカライゼーション API をワークフローに統合

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Max PrilutskiyMax Prilutskiy·更新済み 約2か月前·1分で読めます